以下、授業の際のTetra Pak、Katarinaさんによるプレゼンテーションから。日本語訳(直訳ですので、理解しづらい部分、また、Well organizeされていない部分もあるかと思いますが、あしから
ず。)
T.Tetra Pak Group
Tetra Pakは、液体食品の加工、包装、配送のシステムを発展、製造、販売を行う、スウェーデン発の世界的な大企業。1億7600万リットル加工し、3億3100万の包装を世界165カ国で、毎日行っている。Sustainabilityへの活動も、目を見張るものがある。2003年度の売上はTetra Pakグループ全体で87億ユーロ(1兆3050億円 1ユーロ=150円)。グループ別では、Delaval=7億ユーロ、Tetra Pak=73億ユーロ、Sidel=7億ユーロ。ちなみに売上1兆円近くまたは越える日系企業は、
・ヤマダ電機:1兆868億円(2005)
・三越:9600億円(2002)
・日本IBM:1兆6400億円(2000)
・アサヒビール:1兆4460億円(2006)
・ソフトバンクグループ:1兆1086億円(2005)
・NTTデータ:9072億円(2006)
・サークルKサンクス:1兆990億円(2006)
A.主な製品
UHT製品は、内部がアルミ包装の紙パックで、製品を長く、新鮮な状態に保つことが可能である。また、、毎日の配達が必要がなく、配送における、コストや排気ガスなどの環境汚染物質を減らしている。品質や衛星面においても優れている。したがって、季節によって消費が左右される製品においても有効である。また、紙は再利用可能なもので、リサイクルできる。Tetra Pakはまた、包装だけでなく、DeLavalというグループ会社と協力し、牛乳の生産から、消費者の手に渡るまで、トータルにValue chainを構築している。Delavalは乳牛の飼育、牛乳の生産を担当。原料から、加工、包装、配達まで総合的に行う企業は、業界内でもまれである。
45ヶ国の学校で、一年間に10億リットルの牛乳を提供している。また、地域の食品製造に関する企業のサポートをしている。現在では、165ヶ国以上に及ぶ。
U.Food for Development Office
A.Mission
知識と経験の提供によって、先進的に、パートナーが創業、そして、社会的、経済的な持続可能な農業、食品の供給の支援をするための支援を行う。パートナーを教育し、彼らに会った製品を包装できる。例えば、周知のことではあるが、牛乳は、栄養価が高く、人の必要な40〜80種の栄養物質を取りいえることが可能。
B.Strategy
Tetra Pakの製品と知識を基礎に、Food for Developmentのための協力を創設する。
@健康と栄養
・学校での食品提供のプログラム;主に牛乳
・栄養失調と病気撲滅;人々を治療するのではなく、免疫力 を高めるなど。アフリカでは、エイズによる免疫力低下が 問題。
・緊急時の救済;紛争時の食料難など、ユニセフとの協力
・生産性の向上プログラム
A貧困の軽減
・農業の発展
・民間セクターの発展
・職の創造
C.FfDOのパートナー
・Tetra Pak Market Companies
・DeLaval
・顧客
・政府
・国連(UNDP,ユニセフなど)とその他多国籍機関
・National Development Agencies
・NGOs
・民間企業
D.Value Chainの持続可能なソリューションへのアプローチ
原料;酪農業の訓練支援&備品の融資
加工;経営支援と訓練(Danonなどの大企業から、地域の中小企 業)&乳業工場の生産資金の融通
配送;市場発展の支援
消費;食品提供プログラムの支援&消費者の教育(なぜ牛乳なの か、など。)
E.成果測定
@経済
・現在価値:価値の測定
・利益の国内の割合:生産高の測定
・返済期:リスクの測定
→GDPの上昇
A社会
・社会の利益:栄養による健康は、職の創造を促進
V.School Milk事業
A.なぜ?:政府がSchool milkを支援する理由は
・生徒の健康の増進:最適な栄養は子供の成長を促進、健康維 持へと繋がる→生徒の学業成果の増進
・出席率の促進
・農業セクターの促進
・民間セクターの促進(加工、包装、配送、販売など?)
B.多くの政府の支援(補助金)
・アメリカ合衆国
・日本
・EU
・タイ
・イラン
・ブラジル
・コロンビア
・メキシコ
・グアテマラ
・カザフスタン
・ルーマニア
・ブルガリア など
C.食品提供プログラム
@基金と実施(implementation)
・救援(物資)の発展、国/地域政府、民間のソース
・草の根団体の参加
A牛乳とその代用
・栄養価の強化
・牛乳、大豆、米、豆、とうもろこしなど
B対象の集団
・学校の食料提供と栄養
・エイズに苦しむ人々
・災害の犠牲者
D.Tetra Pakの学校への食料提供
・50億のパック/年
・4700万人の子供たち(内1/3が発展途上国の子供)
<School Milk−ケーススタディ>
T.タイ
A.概要
・School Milkを1985年に導入
・提供は620万人の子供に及ぶ
・幼稚園からGrade5(小学校5年生と想像される)までは、200ml の牛乳を一年間に200日間無料で飲める。もちろん、Tetra Pak が無償でという意味ではなく、子供の親や負担することなく、 政府や基金が負担しているものと考えられる。
・栄養失調が1990年の19%から1997年にはおよそ半分んの10%に 減少した。
・子供が毎年、追加3cmの成長している
B.成功の指標
乳牛 400,000頭
酪農業者 24,000人
見込み職 250,000件
牛乳生産 1984− 43,544トン
2003−731,923トン
液体牛乳の市場 1991− 290 million リットル
2003−1,146 million リットル
牛乳の消費 1988− 2リットル/capita
2002− 23リットル/capita
経済へ非常に大きな影響を及ぼしているといえるだろう。
U.中国のケース
A.概要
・以前は牛乳を飲む習慣がなかった
・牛乳の品質に問題があった
・2000年8月から、中国政府はSchool Milkを始めた
・53の都市にある小中学校8800校の生徒200万人が毎日牛乳を飲 んでいる(2005)
B.優先課題
・食品安全→UHT牛乳
・栄養価→純粋な牛乳
・便宜→無菌包装
・購入しやすさ→親の支払いと政府の補助
C.3年間での成果指標
2000 2002
・乳牛の数 480万頭 680万頭
・牛乳生産 90億 140億
・牛乳の消費 7.6kg 10.9kg
・職の創造 42420 90490
・School Milk
子供数 40万人 200万人
・投資 −1億USドルが農場経営に
−4億USドルが乳業業界に
D.直接的な職の創造
・平均して乳牛5頭に対し、1つの新たな仕事を農場に創出
・100,000のSchool Milk供給ごとに、80の新たな仕事を乳業業 界に創出
・学校レベルで、1000供給で、新たに2つの仕事を創出
E.利益
@農業産業の構造的変革
・穀物と家畜を基盤に
・付加価値が増進、改善
A国の食事発展、よりよい栄養摂取
・調査によれば、身長の発展
B乳業のValue Chainの強化
・品質改善と要領の増加
・コンピューター機器への投資
・訓練への投資
引用:
1.Katarina Eriksson Feb 23 2007 "Tetra Pak Food for Development"
2.DeLaval :「私たちはミルク生産の発展に貢献します」
個人的な意見はここから↓
Tetra Pakは世界165ヶ国で展開中ということ、つまり世界の80%近くを市場としているところが非常に興味深い。2002年にC.K. PrahaladとStuart L. Hartの"The Fortune at the Bottom of the Pyramid"をまさに体言しているといえるだろう。彼らの理論を簡単に説明すると、現在、経済活動のほとんどが、全世界の人口の60億のうち20億程度に依存しており、多国籍企業は残りの40億に目を向けなさいということである。これについては、次回詳しく話したい。話しを戻すと、なぜ世界165ヶ国、という広大な市場を展開することができたのか。さらに、国際通貨基金によれば、およそ30ヶ国を先進国・地域としてあげているので、その内約2/3以上が発展途上国と考えられる。この広大な市場展開は、Tetra Pakが食料という、人間に必要不可欠なものを扱っていたため、相対的に、貧困層であるエンドユーザーからではなく、政府や各国の援助から利益を得るモデルを構築することに成功したからではないだろうか。その
結果、こうした市場展開を行うことができたのである。これほどまでに発展途上国に展開している、1兆円の売上高を越す企業は、私は知らない。
しかしながら、Value Chainにおいて、リサイクルのシステム構築が不十分である感は否めない。日本におけるリサイクルようの紙パックの回収率は、1994年度19.9%で2004年度には35.5%と上昇しているが、以前不十分である。
今回は時間上、ここまでとします。
こちらに来てみました。
テトラパックのプレゼンをしっかりまとめていて、素晴らしいですね!
そして、牛乳の生産にも関わっているとのことですが、私もブログで、日本の牛乳事情について少し書いたことがあります。
「動物」のカテゴリにありますので、お時間のあるときに、チラッとのぞいていただけたら嬉しいです。
日本の紙パック回収率、低いですよね〜。
牛乳をペットボトルにしようという動きの中に、「紙パックの回収率の悪さ」もあるそうです。